
「駅から徒歩5分以内」・・・
多くの人が物件選びで最優先にする条件の一つです。
確かに便利、そして資産価値も高い傾向があります。
でもちょっと待ってください。それ、本当に“あなたにとって”住みやすい場所ですか?
実は「駅近=正解」とは限らないのです。むしろ駅近物件が“人生の満足度”を下げてしまうケースも少なくありません。
今回は、そんな意外な真実とともに、「本当に住みやすいエリアとは何か?」について考えてみましょう。

◆「駅近物件」の落とし穴とは?
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騒音・混雑のストレス 駅近物件は、通勤通学には便利ですが、反面、人通りも多く騒音や喧騒に悩まされがちです。
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深夜まで賑わう飲食店や交通量の多さにより、日常的なストレスになることも。
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家賃・価格の割高感 利便性が高いため、駅近物件は価格が高く設定されがちです。その割に部屋の広さや設備、日当たりといった“暮らしの質”は妥協が必要になるケースも多いです。
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災害時のリスク 駅周辺は平坦地であることが多く、河川の近くにある場合は水害リスクが高まります。また、人が集中するエリアは災害時の混乱も大きくなる傾向があります。
◆“住み心地”重視の新基準:ライフスタイル型エリア選び
では、「本当に住みやすいエリア」とはどんな場所でしょうか?
それは、“駅近”よりもライフスタイルとの相性を重視した選び方です。
例えば:
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駅から自転車10分の住宅街:静かで広々とした住環境。自転車でのアクセスがしやすければ実は不便ではない。
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緑や公園が多い地域:子育て世代や自然志向の人にとって、心の豊かさを育める空間。
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商店街が栄えている街:駅から離れていても、生活インフラが揃っている地域は便利。
重要なのは「自分にとって何が快適か」を明確にすることです。
◆実際に住んでみないと分からない?——“環境体験”のすすめ
物件選びのときは、最低でも2回現地に足を運ぶことをおすすめします。
1回目は平日の昼間、2回目は週末の夜など時間帯を変えて。
さらに言えば、晴れの日・雨の日に実際に周辺を歩き、騒音、人通り、スーパーの混雑具合、街灯の数などをチェックしてください。
できれば、1〜2時間滞在してみると“空気感”が見えてきます。駅近の喧騒がストレスに感じるのか、それとも便利さが勝つのか。感覚で判断することも大切です。
◆駅からの距離より「バス便・自転車・リモートワーク」を考慮
今の時代、「通勤前提」の考え方そのものが変わりつつあります。
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リモートワーク中心であれば、駅までの距離は二の次。
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自転車を活用すれば、駅から少し離れても苦にならない。
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バス便が整っていれば、駅近にこだわる理由は減少します。
駅から徒歩圏にこだわらず、“アクセスの多様性”で判断してみましょう。
◆まとめ:駅近は便利。でも、必ずしも「幸せ」ではない。
駅近物件は人気が高く、資産価値という面では魅力的に映ります。しかし、「便利さ」と「暮らしやすさ」は必ずしも一致しません。
自分に合ったライフスタイルを考え、それに合うエリアを選ぶことが、長期的な満足度につながります。
「駅近」に惑わされず、自分自身の“暮らしの幸せ”を中心に据えた物件選びをしてみてください。
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