
◆はじめに
「とりあえず見るだけですから」
「〇〇万円以内で駅近希望です」
「すぐには買わないかもしれませんけど…」
不動産屋で、なんとなく言ってしまうこんな一言。
でも実は、それが営業マンの“本気モード”をそいでしまうきっかけになっているかもしれません。
この記事では、不動産業者と信頼関係を築くために、「言ってはいけない5つの言葉」とその理由を、現場の視点とお客さん目線で丁寧に解説します。

◆ ①「ちょっと見てるだけですから」
▼ なぜダメ?
この言葉を聞いた瞬間、営業マンは「本気じゃないんだな」と判断してしまいます。
本当に“見るだけ”なら良いのですが、その裏に「でも良い物件があったら…」という気持ちがあるのなら、もっと正直に言っていいのです。
▼ 代わりにこう言おう
「まだ購入時期は決まっていませんが、将来的に考えていて、情報収集中です。」
営業は「本気のお客さん」から順に力を注ぎます。
“あなたの未来の本気”を、匂わせて伝えるだけでも対応は変わります。
◆②「〇〇万円以下で、駅徒歩5分以内で、築浅で…」
▼ なぜダメ?
これは営業マンにとって“理想の塊”すぎて、現実感がない条件です。
「じゃあネットで探してみてください…」と思われても無理はありません。
その一言で、「わがままなお客さん」と誤解されてしまう可能性もあります。
▼ 代わりにこう言おう
「〇〇万円を目安にしていますが、立地や築年数とのバランスで相談したいです。」
希望は持っていい。
でも、**「何を優先したいか」**を一緒に考える姿勢があれば、営業側も真剣に向き合ってくれます。
◆③「買うかどうかはまだ分からないですけど…」
▼ なぜダメ?
これを言われると、営業マンは「この人に時間をかけても意味ないかも」と思いがち。
確かに、お客様としては慎重になるのは当然。
でも、「いつか買うかも」と思っているなら、それは立派な“お客様”です。
▼ 代わりにこう言おう
「今すぐではないかもしれませんが、検討を始めています。」
“検討している”という言葉だけでも、営業マンの向き合い方は変わります。
◆④「友達が不動産屋やってるんで」
▼ なぜダメ?
これを言われた営業マンは、「じゃあそっちでやれば・・・」と感じてしまいます。
あなたが良かれと思って「牽制」したつもりが、信頼してもらえない”というネガティブサインに取られるのです。
▼ 代わりにこう言おう
「他でも情報は得ていますが、〇〇さんの意見もぜひ聞きたいです。」
敬意を払いながら、選択肢のひとつとして相談しているというニュアンスに変えると、距離が縮まります。
◆⑤「とりあえず資料だけください」
▼ なぜダメ?
「資料だけ」は、営業の時間を軽く扱っている印象を与えがちです。
もちろん資料請求は悪くありませんが、「それ以上の関係には発展しません」という線引きをされてしまうことも。
▼ 代わりにこう言おう
「資料を見て、気になったらぜひご相談させてください」というワンフレーズ添えるだけで、受け取る側の姿勢がぐっと変わります。
◆不動産屋の“やる気スイッチ”は、お客さんの言葉で押される
不動産業界は、今や「買い手市場」の時代。
でも、情報が多すぎるからこそ、**「人と人との信頼関係」**が、物件選びの質を左右します。
「売る側」と「買う側」ではなく、「味方」として寄り添ってくれる営業マンを見つけるために、あなたの言葉選びにも、ちょっとだけ心を込めてみてください。
◆ 言い換え早見表まとめ
言ってはいけない言葉 | 言い換えフレーズ |
---|---|
ちょっと見るだけ | 将来を見据えて情報収集中です |
条件盛り盛り | 優先順位を相談したいです |
買うか未定です | 検討を始めたばかりです |
友達が不動産屋で… | ご意見もぜひ伺いたいです |
資料だけ欲しい | 資料見てご相談したいです |
◆最後に
言葉ひとつで、相手の心が開いたり閉じたりします。
営業マンも、あなたと同じ「人間」です。
少しの配慮が、プロの本気を引き出し、結果的に“いい家”と“いいご縁”を引き寄せてくれるはずです。
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