今年もオンラインでの受検ということでした。
昨年の二級受検以降、何となくグズグズしてしまい、なかなか受検勉強をスタートすることができませんでした。
取りあえず、始めたのが神社検定のホームページにある「プチ検定に挑戦!」という所にある問題を解くことから始めてみました。初めてやった時は10問中2問しか正解できませんでした。その後、4問から6問程度の正解率でしたが、2ケ月後には大体、10問正解が連続して取れるようになりました。
本試験前日には、ようやく通算のアベレージで85%の正解率となりました。もっともこのプチ検定に挑戦!だけの問題では合格は無理なわけでが、実は、2級合格後テキストは何となく流し読みをしていました。
本格的に過去問に取り組んだのは試験日3ケ月前くらいでした。少々時間が足りないかなぁと思いましたが、そこは傾向と対策です。壱級出題分野の項目を5年分の過去問週から選び出し、その項目を集中的に5回6回とこなしました。
結果、何回やっても間違える問題が浮かび上がってきて、試験直前はそこだけを繰り返し解いていました。なんで間違えるのか分からない時に、テキストの戻って確認をしたところ、問題集のミスプリなのか正解の番号が間違っている事が分かりました。そんなミスプリが二つもあることが判ったりしてそんな発見も面白かったですね。
やはり傾向としては、隔年の出題のようでしたので、今回は第10回なので、第8回と第6回そして第4回の過去問の中から、1級2級3級を問わず今年の1級の出題分野に該当する問題を中心にただ繰り返すだけに集中しました。
検定当日は、午前中に過去に間違えたところだけをおさらいし、午後からも同じ作業を繰り返しました。
検定が始まってから問題に取り組んでみると、予想した通り見たことのある問題ばかりで、問題を読まなくても回答欄の1~4の答えを見ただけで、どれが答えか分かりました。50問位やった時に「これはいけるぞ」と感じました。その後も同じ傾向でしたが、90問目くらいからはステ問の分野でしたので、あてずっぽうで答えましたが、それでも何となく判るような問題が多かったです。
全問に回答し終えたのは、終了時間の20分前くらいでしたので、見かえしを2回ほどして、2ケ所ほど回答を変更しましたが、10分くらいの時間を残して、終了ボタンを押して1級の試験を終えました。
令和元年に渋谷区の国学院大学で3級を受検してより、コロナ禍で1回中止(延期)となりましたので4年間で1級までたどり着きました。やはり、3級の時の勉強が一番楽しかったですね。
2級は、神道分野の日本史のような感じでしたし、1級はかなり神道の専門分野に踏み込んだ感じがしました。
詰め込み教育を受けた世代としては、ポイントを押さえてしまえばあとは繰り返しこなせばクリアできる試験と感じました。ただ、神道的思考力等は問われませんが、知らなければ答えれれない試験です。「神社クイズ」と言ってしまえば、それまでですが、知らなければ答えられないことからすればやはり「クイズ的」ですね。
そのようなことから考えると、過去問中心の勉強で足りる試験だと思います。お陰様で、9月2日に認定証が届きました。
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令和二年度の「第9回神社検定」は、コロナ渦で令和三年に延期でした。要するに令和二年は中止ということで、第9回は令和三年に行うという、少々分かりずらい形でした。
参級の試験に合格してから、半年後くらいから弐級の勉強を始めましたが、二級は参級とはまったく別物の試験内容ということが分かりました。
弐級は、殆ど神道に関する日本史というものです。そう言った意味では、参級の勉強に時ほど楽しさというものは感じられなかったですね。
令和二年の検定が中止となり、1年間時間ができたわけですが、コロナ渦の見通しが立たない中、今年も中止かなぁ・・・と思っていたところ、次の検定は令和2年11月にオンラインで実施するということが発表になりました。
その発表を受けて、ボチボチと勉強を再開しましたが、どうも三級の時のようにスムーズに頭に入ってきません。
それでもテキスト2冊は3回ほど通読しましたが、全体の流れがつかめないので、過去問をやって出題されているところをテキストに落とし込んで行きました。
この作業で分かったことは、「5回の問題と7回の問題が殆ど同じだ」ということ。そしてさらに、6回と8回の問題がこれまた殆ど同じということでした。
これで、今回の検定は「いただき!」という実感を受けましたね。
その後、テキストを2回通読し、過去問に集中するという形を選択し、答えが分かっても分からなくても、5回と7回と補助的に6回の過去問を解き続けました。
8回の過去問は全くやりませんでした。
それと「皇室」という雑誌からの分野(10問相当)は、「捨て問」ということにして、雑誌も購入しませんでした。つまり90問出題のうち70問取ればいいや、という考え方です。そのためには、過去問を100%完全にこなそうと思いました。
その時点で過去問は6回ほど回していましたので、その記録が役に立ち、検定の2ケ月前からはそれ迄1回でも間違えたところだけ150問位を対象に繰り返し繰り返し解き続けました。
その結果、3年分の全ての問題はインプット出来、問題の文章も答も全て覚えることができました。
検定当日は、携帯や電話の電源を切って全ての外的連絡やもろもろの刺激を遮断して受けました。
予想した通り、60問目くらいまでは見たことのある問題ばかりでした。残り40問の内10問取れれば「OKだな」と少し自信がつきましたが、40問の中には見たこともないような問題、そういうことを聞くかぁ?というような問題もありました。
時間内には、全て回答をすることができました。見直しをしようと思って始めましたが、紙ベースの問題用紙ではなく「画面」の操作で行うので全体がつかめない不便さがありました。「えい!もういいや」と思い試験終了のボタンを押しましたが、画面が変わりません。どうしたのかと思って良く見てみると、どこかに回答いしていないところがあるようでした。1ページづつ遡ってチェックしてみると、確かに未回答のところがありました。やはり見たことのある問題で、答も分かっていました。要するに、「正解は分かった」が分かったので、回答欄にチェックを入れたという気持ちになってしまい次に行ってしまったというケアレスミスでした。
検定が終わって、捨て問も含めて2割弱の問題は分からないところがあったというのが実感でした。
翌日、回答と採点のURLが送られてきたので、確認してみると100問中84点という結果でした。10問は捨てていたので結果(84点÷90問=93.33%)として良かったというか、ラッキーなところがあったというのが感想です。
また来年、今度は壱級を受けたいと思います。
今年は、8月27日には認定書が届きました。
前回の時は、9月になってからでしたがこれもオンラインの結果、早い採点が出来て認定証の送付も早まったのではないかと思われます。
参級と並べてみると少々大きめですが、やはり二つ並べると三つ目が欲しくなるのは「欲」でしょうか。
先日、営業で来社した人が神社仏閣を回り御朱印を趣味で集めているということを聞きましたが、その後、神社検定の話になり、いろいろ話が進み仕事にも役立つんだなぁ・・・と改めて感じました。
無駄ではなかったということで、有難く思いました。
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令和2年度の神社検定試験は、コロナ渦で中止というか来年に延期になりました。要するに今年は、試験は無しです。
折角、これまで勉強してきたのに残念な気持ちですが、一方で少し「良かった・・・」みたいなところがありますが、でもやはり残念です。
今年は、弐級を受ける準備をしていましたので、また一年延びるとなるとメンタルな面で自分自身どうかな?と思いましたが。以外にも深く勉強できる時間が出来て良かったと思います。
試験対策は、直前でもできますが深く理解するというのは時間がないとできません。
あと一年ゆっくりと学びます。
【その壱】
神社検定参級の受験を決意したのは、まだ平成の御代。平成31年2月頃でした。
地元の神社の役をさせた頂いているのに、何もとは言いませんが神道のことは殆ど分かっていない状態で、そんな役をやっていていいんだろうか?という思いからでした。
早速、検定の実施機関のHPを覗いて検定の下調べ。
どこの団体がやってるの?テキストは?と調べて行くといろいろ分かってきました。
実際のところは、それでもあまり分かっていませんでしたが、テキストは神社本庁が監修と言うことを知り、ならば、よし受けるぞ!となったわけです。
【その弐】
早速、テキストと過去問集をネットで注文しました。
届いたテキストは、
①神社のいろは
②神話のおへそ
そして過去問集、第6回と第7回のもの。
②の本をパラパラめくると古事記の話が多い、ということで「眠れなくなるほど面白い古事記」という漫画チックな本がコンビニにあったので衝動買い。
でも、これが意外と役立ったことは確かです。
これで、三級受検の準備完了。
【その参】
「眠れなくなるほど面白い古事記」は、入浴時に浴槽で10分ほど、毎日繰り返し読むことに。お陰で、本自体が濡れてボロボロでになり、かつ、少しぶ厚くなってしまいました。
古事記のスト―リは、これで完璧に覚えられました。
神社のいろはを暇な時に読んで、読み終わると神話のおへそを読む。その繰り返しです。1回目と2回目はあまり分からなのですが、3回目あたりからこれまでとは違ったことに気づきはじめました。
例えば、「権禰宜」や「権現様」等に「権」の字が使われているが、権の意味を知ると面白いほどに納得です。次とか仮とかの意味のようですが、昔読んだ小説に「権妻」というのが出てきたことを思い出しました。つまり、「二号さん」のこと。
【その四】
二つのテキストを2回読み終えたときに、一度過去問をやってみました。その時点で大体7割は取れた。
合計で3回過去問をやりましたが、3回目には9割台になりましたので、どこの問題を間違えたかの記録を作っておいて、直前の参考にする方法を採用。3回ともできたところはやらない。3回のうち、一回でも間違えたところを徹底チェックできるようにした。
また、回答にはどの本の何ページから出題と言うのがあったので、テキストにその個所を書き込み、通読時の参考にした。
こうして、試験のポイントがどこにあるかあぶり出し、効率よく勉強を進めることができた。
【その五】
そもそも、これまで受けてきた試験(国家試験を含む)と検定とどこが違うか?ということを考えてみた。
例えば、下記の①から④のなかで足し算はどれか?
①3+2=5 ②3-2=1 ③3×2=6 ④3÷2=1.5
という問題が出るのが、検定。足し算というのはどれかを聞いており、計算のそのものの答えは聞いていない。 答え、①。
下記のうち、間違っているのはいくつあるか?
①3+2=5 ②3-2=1 ③3×2=6 ④3÷2=1.5
こいういう問題が出るのが試験。 答え、0(無し)。
それぞれの計算の仕方とその結果の答えを聞いている。知っているかどうかを問うのが検定、知識に基づき考える力を問うのが試験、そんな感じでしょうか。言ってみれば、「検定=クイズ」という感覚です。
【その六】
検定試験が「クイズ」だとしても、当然、過去問は3年分くらいは押さえておく必要がある。
さらに、検定試験は思考力を問う試験でなく、知識を問う試験だとすれば、テキスト(教科書)の読み込みが重要になってくる。
依って、テキストの読み込みに重点を置く必要がある。しかし、ただ漫然と読み返すだけではあまり意味がない。
試験機関というか、出題者というか、問題を作る人はどう考えて問題作っているかを考えるべきだろう。
問題を作るのに、どうでも良いところは問題にしてもしょうがないというポイントを知るべきだ。逆に言えば、大切なところはどか?を知ることだ。
【その七】
この検定のテキストには、神様のお名前が沢山出てきます。
古事記を読んでも、神様のお名前のオンパレードです。
沢山出てくるだけならまだしも、例えば、大国主神は六つもお名前があり、ややこしくなってしまいます。そして、悩ましいことです。
しかし、テキストを何度も何度も読むうちに自然にお名前を覚えられれば、また、それぞれ全国各地の神社のご祭神を勉強する段になると、さらに興味がわいてくるし、面白いです。
神様の「家系図」的なものを作るといいかもしれません。ただ、試験という観点からすれば、それほど重要ではない神様の名前は覚えなくていいと思います。
【その八】
確かにすごい数の神様の名前が出てきますが、なんと言ってもテキストを繰り返し繰り返し何度も読み込むことに尽きます。重要な神様の名前も繰り返し出てきますから。
大体、5回ほど読み返せばなんとかそのお名前は記憶に残るようになりますから、そこまで出来れば大丈夫です。ゆとり教育よりも、詰め込み教育経験者の方が断然有利と言うことですね。
同じく、過去問も最低3回はまわして下さい。そして、90%以上は正解になるようにしておいてください。
これで本番の試験、いや「試検」では、70%~90%は正解できるはずです。
実際に、自己採点ですが90%以上は取れたと思っています。
【その九】
8月28日に神社検定参級の合格通知書が届きました。
私の得点は、95点でした。
今回の受検者総数は1,565人、このうち合格者は1,135人。
平均点は78.8点、最高点は100点、最低点は27点だそうです。
平均点を見ましても、かなり問題がやさしかったことが推定されます。
また、何も勉強しなくても28点は取れると言うことから、やさしい問題が出たことを考えると、ちょっとの勉強で合格点に到達できることが分かります。
また来年、今度は弐級を受けたいと思います。
おわり。